みょうばんの結晶

ハーブ染めをするのに、ミョウバンを使います。ハーブの色を繊維に定着させ、発色をよくするための「媒染」という過程で必要になります。

媒染にはいくつか種類があって、ミョウバンだけでなく鉄、銅などを使って鉄媒染、銅媒染という方法で染まる色が変わるのです。ミョウバンはアルミニウム媒染になります。

入手しやすいのはスーパーの漬物コーナーで売っている焼ミョウバンで、一番手軽にできるたまねぎ染めでも媒染するのにミョウバンを使います。

そのミョウバンですが、私は中学の時に夏休みの自由研究でミョウバンの結晶を作りました。夏休みいっぱい一か月以上かけて作ったミョウバンの結晶は、手のひらに載る程度ですがなかなか大きくて形もキレイな8面体。2学期が始まって学校に持っていったら同級生の男子に「これ俺にくれ!」と目を輝かせて要求されました。もちろんあげませんでしたが(笑)

よい出来だったようで、その後の文化祭で理科のコーナーで展示された記憶があります。

そんな思い出があるので家にミョウバンがあり、ちょうど夏休み。息子に作ろうと提案して、結局私だけが毎日わくわくしてお世話しています。

レポートに書くわけではないので、いつ作り始めたかもメモしていないのですが、もう1週間くらい経つのかな??まあまあきれいな8面体になっています。今のところ一番大きいもので3センチくらいになっています。できればもっと透明な結晶が作りたかったのですが、やり方が悪いのか白く濁っています。

中学の時の自由研究では、作り方が割りばしに糸を吊るしてそこに結晶を大きく作っていくというものだったのですが、糸がくっついているより、そのままの結晶がよかったので吊るさないでガラス容器の中に置いて大きくしています。

どこかのサイトでこの作り方を見つけ、きれいな8面体を作るには小さい面を下にして置いておくといいとの事で、それを参考に毎日置く面を変えて結晶作りを楽しんでいます。

 

インターネットで調べればたくさん作り方が出てきますが、一応載せておきます。

1.耐熱ガラスビーカーにミョウバン12g~20gを入れ、そこにお湯を100m溶かして、ひと晩置きます。初めは白く濁りますが、よくかき混ぜて時間が経つと透明になります。

2.翌日か翌々日に底に何個か結晶ができていると思うので、形の良いものを数個選んで取り出しておきます。

3.残ったミョウバン液はそのまま電子レンジで60度から70度くらいに温めると底に溜まった結晶は溶けるので、30度くらいまで冷めたら取り出しておいた結晶を底にそっと置いて翌日まで置いておきます。ゆっくり熱を冷ましていくことできれいな結晶ができるそうなので、発泡スチロールの容器に入れて保管するいいそうです。ミョウバンを液から取り出したり、ビーカーに置くときは私は消毒した竹串を2本お箸のように使っています。

4.これを毎日繰り返していくと、だんだん結晶が大きくなるのですが、ミョウバン液が少なくなったら作ってつぎ足します。ホコリなどの不純物を取り除くため、2、3日ごとにコーヒーフィルターなどでミョウバン液を濾した方がいいようなのでやっていますが、中学の時にそんなことやっていたかなあとあまり記憶ないので、やらなくてもいいのかもしれません。

2年目のコロナ禍の夏休み。スーパーで100円くらいで購入できる焼ミョウバンで、意外と楽しめる理科の実験です。

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