ハーブのきほん
ハーブの基礎知識
ハーブは料理や医療に利用される植物のことです。昔から人間の生活のあらゆる場面でハーブは利用されていて、様々な使い方があります。目的によってその使い方は異なりますが、香りや色、味を楽しむ目的で料理やハーブティーとして利用する、そしてストレスの多い毎日のリフレッシュやリラックス、体調の悪い時やその予防を目的としたアロマテラピーと同じ自然療法の一つとして使用されます。
<ハーブの使用方法>
1.ハーブティー
ハーブを最も手軽に利用する方法。花や実、葉、根などハーブは植物のあらゆる場所から採られているため、形状も様々です。そのため一回分のハーブの量は花、葉などは一つまみ、根っこや実などはティースプーン1杯など目安を決めて、増減して好みの濃度を探しましょう。
また、実や根っこは抽出時間が花、葉部よりも長くかかるため、潰したり、鍋で煎じるのもおすすめです。色や香りを楽しむためにガラスのポットやカップで飲むのもいいですね。
2.ティンクチャー、インフューズドオイル
ハーブをアルコールや植物油に付け込んでその有効成分を抽出する方法です。ティンクチャーは保存が効き、使い勝手がよいのでハーブの専門店などでも見ることができます。お湯や水に薄めて飲用したり、お風呂に入れたりなど使い方はハーブティーと一緒です。
インフューズドオイルは油に溶ける成分を植物油に付け込んで抽出する方法です。出来上がったインフューズドオイルは外用で使用します。
3. ハーブバス、足浴
ハーブやハーブティンクチャーをお風呂や洗面器などに入れて温まります。香りを楽しむだけでなく、ハーブそれぞれの効果も期待できます。
4.料理
よく知られているところではソーセージにはセージが使われています。そのほか昔からヨーロッパでは様々なハーブが料理に使われます。プロバンスのハーブをブレンドしたエルブドプロヴァンスはローズマリー、セージ、タイム、セーボリーなどプロヴァンスで自生したりよく栽培されているハーブのブレンドです。(エルブドプロヴァンスは様々なブレンドがあるので決まったブレンドはないようです)
5.そのほか
その他の使用法として、ハーブを粉末にしてカプセルに入れて飲用したり、手作りコスメに加える、温かいお湯にハーブを加え、その蒸気を顔にあてたり吸入するなどがあります。
<ハーブの注意事項>
○家で栽培するという楽しみもありますが、一般的にはドライハーブを購入することが多いと思いますので、その際は劣化するので少量ずつの購入をおすすめします。
○購入後は密閉容器に入れて直射日光の当たらない場所で保管します。湿気の多い夏場はジップ付きのビニール袋などに入れて冷蔵庫か冷凍庫で保存すると劣化を防げます。
○同じハーブティーを飲み続けるのは2週間くらいにしましょう。自分の体調に合わせて体調の変化に目を向けてハーブを選んでください。症状が治らない等の状態が続く場合は医師のアドバイスを受けてください。
○その日に入れたハーブティーはその日のうちに飲んでください。