玉ねぎ染めとハーブのお絵描き
ハーブ染めを本やインターネットで調べて、色々と試しています。
ハーブではないですが(分類によって玉ねぎはハーブに入れることもあるのですが・・・)玉ねぎの皮でコットンのエコバッグを染めてみたら、簡単だし楽しかったのでお友達親子をお誘いしてミニワークショップをやってみました。
玉ねぎの皮できれいな黄色~山吹色に染まります。「媒染液」という色素を定着させるための液の違いで黄色だけでなく深緑色にも染まります。輪ゴムや糸、ビー玉などを使って絞りの柄を付けることもできるので、オリジナルの世界に一つだけのコットンバッグの出来上がりです。(ちなみに写真のコットンバッグの色はまだ濡れた状態です。乾かすともう少し淡い色になります。)
綿の布を染める場合は、染める前に「濃染」という作業をしなければならないのですが、玉ねぎの皮で染める場合はその濃染の必要もないので比較的手軽にできます。
「ハーブ染め」は、色味がだいたい似たようなベージュから薄い茶色に染まることが多いので、私個人の感想としてはちょっと味気無さを感じています。せっかく布を染めるなら色がはっきりきれいに染まった方が満足感が大きいです。
ハーブはハーブティーにしても、だいたい薄い黄色から茶色の水色(すいしょく)なのでそんなハーブから様々な色を期待することは無理ですよね。これはしょうがないのかなと思いました。おそらくハーブ染めの楽しさは、煮出している時香りを楽しめる事、栽培しているハーブの活用法の一つとして使える事、ハーブティーなどとして口に入れることができる素材で染色できるという安心感などなのかなと思います。ベージュや茶色の色味はナチュラルな雰囲気が出せるのでそれもハーブ染めの良さなのかも。
もちろんハーブの中でも青や赤の鮮やかな色が出るものもあるので、それを利用して今回はブルーマロウとローズレッドの染料を作って、和紙に絵を書いてみました。玉ねぎ染めの行程中、浸けこむための時間があるのでその時間を利用してブルーマロウとローズレッドの染料で気の向くままにお絵描きタイムです。
ブルーマロウはハーブティーにするときれいなブルーが出ますが、すぐに色が変わってしまいます。染色する場合、このブルーを抽出するために酢やクエン酸を使って出していきます。お酢とクエン酸で同じハーブを抽出してみたところ、色の出かたもそれぞれ違いました。
お酢で抽出したブルーマロウは紫色、ローズレッドはピンク色でしたが時間が経ったらピンクが少し周りが青っぽく変化していました。古い緑茶もお試しで抽出してみたのですが、緑というよりは茶色っぽい色になりました。
ハーブで色を出して、お絵描きするのは面白かったので、もう少し色んなハーブを使って色を作ってみたくなりました。ちなみに今回和紙にお絵描きするのに使ったお酢で抽出した染液は、酸っぱい匂いが気になったのでブルーマロウの染液にはラヴェンダーを、ローズレッドの染液にはゼラニウムのエッセンシャルオイルを加えて香りも付けてみました。
そのうち桜の木を剪定したものを集めてさくら染めもしてみたいです。木を煮出してきれいなピンク色に染まるという工程を以前からやってみたいなあと思っているのです。
なので「ハーブ染め」というより「草木染」になりそうですが、ハーブもからめてそんなワークショップも開催したいと思います。
アロマ、ハーブから広がる様々な楽しみや学びを、多くの方と共有できたらいいなと思います。