9月姫とウグイス

お気に入りの絵本。昭和29年初版の、ちょっとレトロな雰囲気の絵本です。

作家のサマセット・モームが唯一書いた絵本。舞台はシャムの国、ということはタイ王国の昔のお話。

9月姫が仲良くなったウグイスが、鳥かごに入れて大切にすればするほど弱っていきます。ウグイスは自然の中で自由に飛び回らないと、美しい歌声を響かせることはできないのですね。

自分の幸せよりも、自分の好きな人の幸せを考える事、それから自然と人間がどうかかわっていくべきなのか、そんなことを考えさせられるお話です。またこの異国のお姫様のお話は、とても美しい日本語で語られ、武井武雄の挿絵も雰囲気があって素敵です。

ウグイスって日本にしかいないのかと思ってちょっと調べたら、ウグイスの種類はたくさんあって中国から東南アジアまで生息しているようですが、このお話の原題ではこの鳥は「ナイチンゲール」となっているようです。ナイチンゲールも鳴き声が美しい鳥です。

「9月姫とウグイス」という日本語訳が素敵なので、この名前が日本で長く親しまれている理由のひとつとも思います。

桜の開花も始まってこれから春本番、日本のウグイスの鳴き声が聞こえてくるのももうすぐです。

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