すてきなあなたに
この間まで朝ドラでやっていた「とと姉ちゃん」を時々見ていました。
この主人公は、「暮らしの手帳」の創刊者として活躍されていた大橋鎮子さんがモデルで、その創刊当時の様子がドラマで再現されていて、とても面白かったです。できれば初めからちゃんと見たかったなと思いながら終わってしまいました。
それで思い出して、本棚から「すてきなあなたに」を久しぶりに取り出しました。
時々開きたくなるこの本。昭和23年に創刊された「暮らしの手帳」の中で大橋鎮子さんが書いていたエッセイを集めた本で、全部で6冊まで出ているようです。
美しく丁寧な言葉で書かれた様々な内容のお話は、どれも短いものなのでちょっと開いて読むのにぴったり。
月ごとに分けられた12の章になっていて、その季節のちょっとした日々の楽しみや、外国で見た風景などを切り取って書かれています。
まだ女性が社会で活躍するのが難しかった時代に、常に前に進みながらもこんなにやさしいエッセイを書き続けていたことに驚いてしまいます。