漢方とハーブ
前回漢方の話だったので、ついででまた漢方の話。
先日、お父様が漢方医だったという昭和一桁生まれの方とお話しする機会があって、そこで伺ったちょっと面白かったお話です。お父様は鍼灸中心のお医者さんだったそうですが、子供だったこの方は当時薬草採集を任されていたそうです。
山で草やキノコを採取して、乾燥させすりつぶして漢方薬の小引出しに入れるまでをやっていたそうで、今の相模原市南区にお住まいがありながら自転車で津久井の方まで一人で採取しに行っていたとのこと。
当時は津久井や城山の方で漢方で使うウイキョウ(フェンネル)や百合根を栽培している農家もあったとのことで、そういう方から譲ってもらう事もあったそうです。
相模原でハーブ栽培の歴史があったことに嬉しくなったお話でした。フェンネルは胃腸の調子を良くしてくれる有名なハーブです。今年は我が家でもフェンネルを作ってみようかと考えています。
この方ほどの経験はありませんが、私も小さいころから春にはヨモギを母と摘んでお団子を作ったり、コンフリーが庭先に植えてあっておひたしにして食べていたり(現在はコンフリーの食用は健康被害があるとのことで国で禁止されています…。いい有機肥料の原料になるらしいので試してみたいと思っています。)と何気なく東洋、西洋ハーブ共に何かしら縁がありました。
子供の頃の体験はいつまでもいい思い出として残っています。そんな体験が今の興味にも繋がるのかなと。これからも日常にできるだけ色々なハーブを自然に取り込んでいけたらいいなと思いました。(写真は庭のクリーピングタイム。寒さに負けず元気な緑色です。)